花に備わっている力が暮らしに潤いをもたらす
花は、昔から世界中で愛されてきました。切花や園芸、アロマテラピー、食物としても、私たちの暮らしにさまざまな形で溶け込んでいます。
花には多くの力が備わっています。花や葉の色、芳香によって人の神経が刺激され、気分が落ち着いたり安らいだりします。また、花をインテリアに使うと、空間の雰囲気を簡単に変えることができます。生活空間に花をとりいれる楽しみを具体的にご紹介しましょう。
-
「場」に合わせて花を飾る楽しみ
玄関、キッチン、リビングなど、日常の生活空間に花を飾りたい場所はたくさんあります。
玄関のドアなら、季節の花や実や葉を使ったリースがオススメ。ウェルカムの花として、品格ある雰囲気になります。また、お客様や家族を迎える玄関の下駄箱の上に花を飾ると、その花の落ち着き、華やかさといったイメージがその家のイメージに繋がります。
人が集まるリビングなら、明るい気持ちにさせてくれる花がオススメ。飾る場所はリビングの中心でなくても構いません。出窓やサイドテーブルに置いてみると、リビングの空気が変わります。
キッチンに花を飾るのであれば、料理をする際に邪魔にならず、利用もできるミントやローズマリーなどのフレッシュハーブはいかがでしょう。爽やかな雰囲気を生み出してくれます。
-
部屋のイメージを上手にアレンジする
可憐、清楚、高貴、モダン……ひとつの花が持つイメージは全く違うもの。
昨日まで白くモダンなカラーを飾っていたなら、今日は赤くゴージャスなバラに変えるとどうでしょう。花が与える印象を上手に使いこなすことで、その空間に流れる空気もまたガラリと変わってきます。
一番簡単な方法は、花の色を変えることです。同じ花でも、淡い色からヴィヴィッドな色にするだけで、部屋の雰囲気が変わります。また、花器のバリエーションを変えてみるのもいいでしょう。
定番のガラス器から、陶器やブリキの缶、ティーカップや深皿など普段使っている食器に変えるだけで、ぐっとお洒落になります。 ただし大切にしてほしいのは、壁やファブリックなどとの調和。部屋の統一感を乱すと、花の魅力も半減して、違和感が生じてしまうので気をつけて。
-
香りで気持いい空間をつくる
花には香りがあります。揮発性の芳香物質である精油が植物に含まれているためですが、それがリラックス効果や心身の健康促進など人にさまざまな影響を及ぼします。
精油を購入しなくても、香りのある花やハーブを選んだり組み合わせを工夫すると、自分の好みに合った香りを得られます。 香りのある花といえばバラが代表格です。
上品な香りのほかにも、紅茶やフルーツのような香りなどバラエティに富んでいるので、お気に入りを見つける楽しみがあります。 ラベンダーやベルガモットといったハーブなら、そのままで飾るより、葉をちぎって散らすとより強い香りが得られることも、知っておくといいでしょう。香りの弱い花なら、食卓に果物と組み合わせるのもユニークな方法です。輪切りにした柑橘類の果物とシンプルな色の花をアレンジすれば、爽やかな香りと雰囲気が漂います。