「見せる」と「隠す」の収納術を駆使して上手にディスプレイ収納
心地よく暮らすためには、物を収納スペースに無理して収めれば片付くというものではありません。ちょっとしたアイデアと、基本的な部分を抑えれば誰でも収納上手になれるものなのです。
そこで、「隠す」収納と「見せる」収納を使い分ける「ディスプレイ収納」のテクニックをご紹介します。適度に隠しながら、見せてインテリアとしても機能させてしまえば、部屋の快適さはぐっとアップします。今回は、キッチンとリビングルーム、サニタリースペースでのディスプレイ収納のポイントをお教えします。
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キッチンでは使用頻度と動線を考えて
キッチンでは使いたいものがすぐ取り出せるよう、「使う」から「しまう」まで実際にイメージしながら収納場所を考えることが大切です。
例えば、調味料や茶葉などは、色と形に統一感のある容器に入れ替えて置くだけですっきり。
マグカップやフライ返しなどフックのある食器やキッチンツールは、色・形など一定のルールのもとで吊るすという収納の仕方がgood。揃いのものであれば、整然とした美しい雰囲気になります。
お気に入りの食器や絵柄が素敵なプレートならば、立てたり、飾り棚に入れて見せれば、部屋のアクセントになります。 生活感が出すぎてしまう物をなるべく隠してしまうことで、オシャレな空間になり、より料理が楽しくなるでしょう。
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リビングはあえて「見せる」と余計なものは「隠す」
リビングは、家族が集まったりお客さまを迎える場所なのに雑然としがち。すっきりした生活空間を保つ「隠す」ことと、自分らしい家を演出する「見せる」ことの収納術で、快適な空間にしましょう。
テレビの上の空間は意外に収納に活用できるスペース。だからといって物を詰め込みすぎると、視界に入りやすい部分なので、部屋の雰囲気を崩しがちです。お気に入りの雑貨を飾ったりカゴを揃えたりして、見栄えよく余裕ある収納がコツ。散らかりがちなリモコンはカゴやラックにまとめて収納し、定位置を決めておくと便利です。
本や雑誌は高さやラインを揃えて棚に収納すると収納力がグンとアップ。ただし積み重ねるよりタイトルが見えるように収納しておくほうが取り出しやすくなる上、オープン棚と扉つきの棚を使い分けて、お気に入りのCDジャケットや雑誌の表紙を飾って見せれば、インテリアのアクセントになります。
ちょっとした裏ワザの小さい積み重ねで、リビングがもっと居心地してみませんか。
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清潔感が一番のサニタリースペース
しまいたい物が多い洗面所やトイレの水まわりは、思うほど収納スペースが少なく、つい手を抜きがちな場所です。
こまごました日用品はなるべく隠して収納し、タオルなど必要な物だけ外に置いておくのが○。統一感を持たせられるカゴやホウロウの容器を使って収納してしまうのも手です。
タオルも、大きさやたたみ方を揃えて収納場所の奥行や幅にあわせてしまい、色や並べ方も意識すると、見えていても整然とした雰囲気が清潔感に繋がります。また、トイレットペーパーなどは、ちょっとカゴに入れてあげるだけで片付けやすくおしゃれになり、洗濯用粉石鹸も、大きめのビンに入れてしまうなどパッケージを工夫すれば、洗練された印象になります。